家庭菜園で野菜を育てるメリット・デメリット

家庭菜園を始めて約一年の私が家庭菜園で野菜を育てるメリット・デメリットについてまとめてみました。
私は普段平日は埼玉県の野菜農家で働き、そこで畑を借りて野菜を育てています。

■こんな人向けの記事
・趣味で家庭菜園をやってみたいと考えている人
・新規就農に興味がある人
ふるかわゆき
家庭菜園で野菜作りすることはメリットの方がデメリットを圧倒的に上回ると個人的には感じています。

以下でメリット・デメリットを見ていきましょう。

Contents

メリット①:新鮮な旬の野菜をたくさん食べることができる

家庭菜園は基本的に露地栽培になることから旬の時期に旬の野菜を育てることになります。

おかげで旬の時期に採れる新鮮野菜をたくさん食べることができます。

メリット②:野菜栽培を実践で学べる(圃場の準備から片付けや収穫物の保管まで)

野菜を実際に作付けすることで、土作りや栽培に必要な資材、必要な管理作業など、どのくらいの期間でどのくらいの手間がかかるかを実践を通して学ぶことができます。

普段スーパーで当たり前のように買うことができる野菜がどのようにしてできているのかを知ることはとても大切なことだと思います。

メリット③:あまり市場に出回っていない珍しいものを作ることができる

スーパーなどではあまり見かけないイタリア野菜や流通過程で傷つきやすい品種の野菜などを自分で作って食べることができます。

そういったものでもホームセンターやネット通販で種や苗を簡単に購入することが可能です。

メリット④:運動になる

土を耕したり、マルチを張ったり草取りをしたりと普段日常生活では使わない筋肉をかなり使います。

特に足腰はかなり鍛えられると思います。

以下2項目は趣味の家庭菜園というより新規独立就農や雇用就農を目指している方にとってのメリットになります。

メリット⑤:作業スケジュールを立てる訓練になる

限られた畑のスペースで何をいつ作付けして、そのための準備を「いつまでにすればよいか?」
管理作業や収獲を「いつ行うか?」など天気を見ながら自分で立てていく訓練になります。

雨続きで作業ができなかったり、夏は雑草の伸びが予想以上に早かったり、育てていた野菜が病害虫に侵されたりと色々と計画外のことに対応していくことになります。

そういったことを経験しておくことで、作業スケジュールの管理だけでなく先手で物事に対処できる練習にもなります。

メリット⑥:人力の限界を知ることができる

元から耕運機や刈払い機などの機械を持っている方は別ですが、たいていの場合は畑の土づくりから野菜の収穫まで手作業で行うことになるかと思います。

手作業でやってみることによって野菜作りの大変さが身に沁みます。

5mのマルチ1本張るにも慣れないうちは30分近く時間がかかってしまうと思います。

逆に手作業で野菜作りをするからこそ人力の限界を知ることができるのかもしれません。

プロ農家として生計を立てていくには農業機械に投資をして効率化を図っていくことが、いかに重要かということを考えさせられます。

身体も楽ですし、時間も大幅に節約できます。

デメリット①:初期投資がかかる(道具、資材や種苗代など)

イチから家庭菜園を始めるにはクワなどの道具が必要になります。

野菜の種や苗代、肥料も当然必要です。

作付ける野菜や方法にもよりますがマルチや防虫ネット、支柱などこまごました資材も必要になってきます。

デメリット②:作業が集中する時期は忙しい

作付けの計画にもよりますが、野菜の種まきや植え付けをする前に土作りなどの準備が必要になってきます。

その準備と収穫後の野菜の片付けなどのタイミングが重なる時期は少し忙しくなります。

そして夏などの暑い時期は除草作業も欠かせません。

自分の体力と家庭菜園に割ける時間を考えながらうまくバランスを取っていくことが必要になってきます。

ふるかわゆき
とはいえ、ホームセンターに行くと様々な種類の種や苗があって買いたくなってしまうんですよね。

デメリット③:病害虫の対策

春から初秋にかけては虫の活動が活発になります。何らかの対策をしなければ野菜が虫食いだらけになってしまいます。

それだけではなく、アブラムシなどは病気も媒介するので病気にもかかりやすくなります。

対策としては防虫ネットを貼ったり、薬剤散布で予防したり、手で捕獲するなどの管理が必要です。

デメリット④:スペースが必要(畑、保管場所)

野菜を作るスペースはもちろんですが、同時に野菜や資材、道具などを保管するスペースも必要になってきます。

特にイモ類やかぼちゃ、玉ねぎなどを作る際は収穫後に貯蔵する場所を確保しておきましょう。

結論:メリットの方が圧倒的にデメリットを上回る

趣味として始めるにせよ就農のための勉強のためにせよ家庭菜園を始めることはメリットが多いとこの1年を通して感じました。

野菜づくりはしっかり管理すれば目に見えた形で成果が出るところが面白いです。

もちろん自然災害や気象条件によってうまくできないこともあります。

そして栽培管理中の反省点もたくさん出ますが、それは次回リベンジのモチベーションにもなるかもしれません。

デメリットに書いたように大変な部分もありますが、それ以上に家庭菜園を通して得ることのできるメリットの方が圧倒的に多いと思います。

ふるかわゆき

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ふるかわゆき

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