こんにちは。ふるかわゆきです。
今回は「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」を読んで、3年間勤めた自分の職場の問題点について考えてみました。
この本を読んで、素直にドイツで働きたい!と思ってしまいました。
隣の芝は青く見えているのかもしれませんが、日本の企業で当たり前となっていることは海外から見たら異常だってこともたくさんあることがわかりました。
問題点その1:朝早く出社して夜遅くまで働いている=頑張っている と評価されがち
最近では残業に対して企業も厳しくなってきているようですが、日本ではこういった見方は根強く残っているのではないでしょうか?
”ドイツで残業という言葉につきまとうイメージは、日本よりもはるかに悪い。
残業時間が多い社員は、無能とみなされることもある。つまり仕事の効率が悪く、無駄やミスが多いので労働時間が長くなると考えられるのだ。”「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」熊谷 徹
ドイツの企業は完全に成果主義であるのに対して、日本の企業は仕事のプロセスを重視します。
そのため日本では、仕事で大きな成果を上げていなくても夜遅くまで働いていることは頑張っていると評価されがちです。
残業をしたくなくても残業をしなくてはいけない理由には、その人の能力の問題だけでなく本当にその人のキャパを超える仕事量を任されているということがあるかもしれません。
その場合は、その人の能力に合わせた仕事量を管理できていない上司の責任になるのではないでしょうか?
問題点その2:休日かまわず連絡が来る
日本の企業だと土日の休日や平日に有休をとっているときに会社の上司や先輩から連絡があることは当たり前だと思っている方は少なくないと思います。
私も営業職であることから会社携帯を常に持っていて、休日にお客様からの問い合わせが来ることがたまにあります。
お客様が農家さんや農業機械の販売店様であることから、土日関係なく連絡が来ることは業界全体では当たり前になっています。
そこは業界の特性なので半分あきらめています。
しかし、会社の上司や先輩から休日に社内メールなどで連絡を流すことは極力やめてほしいです。
社内メールであれば会社支給のPCやタブレットを開かなければ封印できます。
しかし最近はlineなどでも連絡を気軽に取れることから、緊急でない場合も平日の就寝前や休日に業務連絡が平気で来ます。
ドイツでは休日に社員に連絡を取ることは大変失礼な行為になるそうです。
ドイツに限らず日本で働く外国人にとってもこの日本特有の文化に驚きを隠せない人が多いそうです。
問題点その3:有給を取りずらい
農機業界は夏や冬に機械の展示会を土日に行うことから、時期になると営業担当は休日出勤を必ずと言ってよいほどします。
そしてその分、振り替え休日がたまって、落ち着いた時期に振り替え休日を使って平日に休みを取ることが多いです。
私は休日に出勤した分、振り替え休日を取ることは権利として当然だと思っています。
しかし、ベテラン社員の中には一部ですが、昔は「振り替え休日や有休なんて使ったことなかった」と武勇伝のように語る人もいます。
きっとその発言には悪気はなく、そのエピソードを話したかっただけなのもわかります。
しかし中にはそういったことを言われると有休を取りずらくなってしまう社員もいるのではないかと思います。
有休は社員に与えられた権利であるのにもかかわらず、何だか病欠以外で使うことに少し抵抗感がある職場はよくないと思います。
私も入社1年目、2年目は有休を取ることに抵抗感がありました。
しかし3年目からは自分が必要だと思った時や月に1~2日ある土曜出勤の日は有休を取るようになりました。
そうしないとプライベートでもやりたいことがたくさんあるのに、土曜日が出勤日になるだけで「全然時間が足りない!」と思ったからです(笑)
まとめ
今回「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」を読んで自分の職場の問題点を考える良いきっかけとなりました。
私は新卒で入社してからまだ1社目になるので他の会社や業界で働いたことがありません。
けれど、世の中が働き方の転換期で社内の働き方の制度や環境を変えようと動き始めていることは敏感に感じています。
その中でも農業関連の業界はITの分野や人財育成の面で他業界に少し遅れを取っているのではないかと感じる部分が多くあります。
これでは、人手不足で優秀な人財を確保しずらくなっている中、働く環境が魅力的な企業や業界にますます人が流れていってしまうのではないかと危機感でいっぱいです。
現在、優秀な人財確保競争が国内で起こっているので、ゆくゆくは世界レベルで優秀な人財の争奪戦が起こりそうです。
そんな中、外国人も驚きの日本特有の働き方文化が根強く残る企業で働きたいと思う外国人はどれくらいいるのかな~と思ってしまいます。
ここで書いたこと以外にも多くの問題点が思い浮かんだので、後々まとめて行きたいと思います。
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